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飯田・遠山郷 霜月祭り「神楽」 無形文化遺産目指す - 信濃毎日新聞

 飯田市南信濃、上村の各地に伝わる「遠山の霜月祭り」(国重要無形民俗文化財)の保存団体が、「神楽」の国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産登録を目指す動きに加わることになった。多くの神楽が伝わる九州では近年、登録に向けた動きが活発化。来年1月18、19日に宮崎市で開かれる「九州の神楽シンポジウム」に霜月祭りの保存団体が招かれ、現地で「湯立て神楽」を披露する。霜月祭りにとって、無形文化遺産登録を目指した活動の第一歩となる。

 宮崎県などが主催する神楽シンポは2016年から開いており、九州だけでなく全国の神楽を招くことで登録に向けた機運を高める考え。遠山の霜月祭りは全国的に知られ、18年のシンポには霜月祭りの歴史に詳しい飯田市美術博物館専門研究員の桜井弘人さん(60)が講演に招かれた。これがきっかけで今回、神楽の披露を頼まれ、登録への活動にも加わることになった。

 遠山の霜月祭りは、伊那山地と南アルプスに挟まれた「遠山郷」と呼ばれる谷に伝わり、その歴史は800年ともいわれる。日照時間が短くなり太陽の力が弱まる旧暦11月(霜月)、八百万(やおよろず)の神を招いて生命の再生などを願う。神々に献じる湯を釜で沸かし、その周りで舞ったり神楽歌を歌ったりするのが湯立て神楽だ。最終盤には神々の面(おもて)を着けた氏子らが現れ、素手で湯をはじいたり、跳ね回ったりする。現在は毎年12月、8神社で続けられている。

 九州のシンポでは2日目の19日、飯田市上村上町地区の保存団体の会員ら16人が湯立て神楽を披露。同地区の祭りは日中から翌日明け方まで約18時間に及ぶが、50分に短縮する。この日は宮崎県木城町の「中之又(なかのまた)神楽」、同県諸塚村の「桂(かつら)神楽」の公演もある。

 「天孫降臨」など神話の舞台を抱える宮崎県をはじめ、九州には多くの神楽が伝わる。神楽では既に岩手県の早池峰(はやちね)神楽と、島根県の佐陀神能(さだしんのう)が無形文化遺産に登録されている。

(12月31日)

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