2022年05月06日13時30分
化粧品メーカーがプラスチック削減の取り組みを加速させている。花王は化粧水や乳液などの使用済み容器を回収し、再生ボトルにリサイクルする実証実験をスタート。プラごみを出すことに抵抗感を抱く消費者心理に合わせ、詰め替え用も増えてきた。
花王は2月、関東のイオンなど36店舗で主力ブランド「トワニー」などの容器の回収を始めた。集まった容器は日本環境設計(川崎市)が独自技術で原料に作り替え、再生ボトルを製造する。実験は7月末までで、将来的に回収規模を広げる計画だ。ファンケルも使用済み容器を植木鉢に再生するため、4月から回収する店舗を首都圏などの61店に拡大した。
詰め替え用はドラッグストアなどで販売員のカウンセリングなしに購入する低価格帯の商品では珍しくなかったが、ブランドイメージや品質が重視される中・高価格帯の商品でも広がっている。資生堂は「エリクシール」ブランドの化粧水や乳液などで詰め替え用の販売を強化。化粧水は本体ボトルに比べて約85%のプラ削減につながるといい、昨年には中国、台湾市場にも投入した。
化粧品業界がプラ削減に動きだしたのは、消費者が高級感と「エコ」の両方を求めるようになったから。業界関係者は「容器を捨てる罪悪感がなくなるため、詰め替え用を発売すると顧客に喜ばれる」と話す。
メーカーは、品質が不十分だったなどの理由で捨てていた化粧品の有効利用にも目を向ける。コーセーは、アイシャドーなど粉末状の化粧品から絵の具を作る技術を持つモーンガータ(東京)に、廃棄するはずだった試作品などを提供。4月からは花王も参加した。
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