兵庫県三田市で令和最初の秋祭りシーズンが終わった。今季を振り返ると、これまで「主役は男」が当然だった神事に女性が入ったり、氏子以外の住民が加わったりと新しい動きが見られた。人口減で人手が足りない地域を中心に、しきたりをどう守るかに葛藤しながらも、祭りを通じて地域を元気づけ、つきあいを大切にしたいという思いが広がっているようだ。(門田晋一、山脇未菜美)
♪ピーヒャラピー♪。10月9日夜、高次八幡神社(高次)の境内で天狗が飛び回り、それを獅子が体を震わせて追う。傍らで1年半前、佐賀県から引っ越してきた会社員吉田美尋さん(24)が横笛を響かせた。
伝統の神楽に女性の参加は初めて。祭りを見るのが大好きで今夏、思い切って保存会に「やってみたい」と伝えた。
保存会によると、神楽は1950年から30年間途絶えており、「せっかく有志で復活させた経緯がある。新しい風が入るならぜひ」と全員が合意。奉納を終えた吉田さんは「練習も楽しくて、地域を学べて、近所づきあいもできた」と満面の笑みを浮かべた。
大歳神社(下相野)でも、だんじり巡行の乗り子を初めて女児が務めた。「けがをしたら『それみたことか』と批判の声が出かねず、配慮を重ねた」と区長の中谷悟さん(63)。しかし無事に終えると、神戸市北区の女性(76)から神戸新聞にこんな声も届いた。
「私も男の子だったらあのだんじりに乗れていたのにと、何度思ったことか。(略)元年にふさわしい大きな決断を下された地域の方々に、拍手を送りたい」
一方で、御霊神社(貴志)では昨年から隣のニュータウン・すずかけ台の住民もだんじりの担ぎ手に参加。今年は浴衣もそろえた。
すずかけ台では、毎年夏の子ども神輿が2年前、熱中症の危険や警備費を理由に中止。そこに、貴志地区から秋祭りへの参加を呼び掛けられたという。
すずかけ台の自治会長森好伸さん(56)は「街の子どもが伝統に触れられる絶好の機会」。貴志地区氏子総代の前仁司さん(74)は「祭りを存続させ、両地域のつながりが生まれる」と思惑が一致した格好だ。
ただ、伝統行事にどこまで変化を認めるかは賛否がつきまとう。駒宇佐八幡神社(上本庄)では、男児らが女装して踊る「百石踊り」が県の無形民俗文化財に指定されているが、踊り手の男児は減り続けている。
石原康司宮司(67)は「他地域から男児派遣の申し出もあるが、まずは地域で伝統を守るために、女児の参加を認めるかどうかを考えたい」と話す。
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December 05, 2019 at 03:30AM
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三田の祭りに新しい風 神事に女性や氏子以外の住民参加 - 神戸新聞
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