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1.1億円脱税疑いで化粧品会社を告発 社長自分の細胞使った朝日新聞デジタル - 朝日新聞デジタル

高橋俊成

 愛知県一宮市の化粧品販売会社が所得約3億4千万円を隠し、約1億1千万円を脱税したなどとして、名古屋国税局は同社を法人税法違反などの疑いで名古屋地検に告発したと5日発表した。

 告発されたのは「安理ジャパン」のほか、二村芳弘社長(65)。同局によると、同社は2022年7月期までの3年間で、架空の外注費などを計上して所得を圧縮し、法人税約8400万円と消費税約3千万円を脱税するなどした疑いがある。脱税で得たとされる資金は現金で保管するなどしていた。

 二村社長によると、医学博士でもある社長は専門知識を使った特許技術を所持。この特許を使って人間の細胞に由来する化粧品の原料などを製造・販売して利益を得ていた。

 一部の原料は社長自らの細胞を自前で培養して造っていたにもかかわらず、外注したり仕入れたりしたとする経理書類を偽造していた。

 社長は取材に対し、すでに修正申告を済ませたとし、「お金が欲しかった。深く反省している。大変申し訳ない」と話した。(高橋俊成)

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