【大田原】黒羽文化協会は1980年2月の設立から40周年を迎える。初代会長の父彊(つとむ)さんらが立ち上げた会の伝統を引き継ぐ蓮実淳夫(はすみあつお)会長(79)=余瀬=は「黒羽の文化を継承し発展させたい」と思いを新たにする。会誌「黒羽文化」の記念号には会員28人が思いを寄稿し、記念の絵はがき「くろばねの四季」も作った。2月1日には記念式典と落語家を招いた記念講演を行う。
同会は地域の文化的土壌を耕し、水準を高め、地域振興を図ることなどを目的に地元有志が設立。2005年に旧黒羽町が大田原市に合併した後も、組織や名称を変えずに継続した。
会員は現在約230人。広報、研修、ステージ、展示の4部会がある。俳句や短歌、謡曲、華道など幅広い分野で活動しており、会誌を年1回発行している。
40周年記念号はA4判、60ページ。黒羽に長期滞在した松尾芭蕉(まつおばしょう)ゆかりの旧浄法寺邸のアジサイの写真を表紙にした。「私の文化活動~令和への期待」をテーマにした会員たちの寄稿からは、会の40年の歴史と活動の意義がうかがえる。
記念の絵はがきは12枚組みで、雲巌寺や大雄寺、那珂川など黒羽地区の名所旧跡を写した。いずれも会員向けだが、希望者には残部を記念号600円、絵はがき500円で販売する。
蓮実会長は「黒羽の文化は、旧黒羽藩の存在や八溝山、那珂川などの豊かな自然環境に育まれてきた。協会設立当時の熱い思いを受け継ぎ、次の世代へ仲間と共にバトンを渡していきたい」と話す。
記念講演は午前10時から黒羽田町の黒羽・川西地区公民館で開催し、落語家三遊亭遊馬(さんゆうていゆうば)さんが語る。会員以外も無料で入場できる。(問)市教委文化振興課0287・23・3129。
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January 30, 2020 at 03:00AM
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