静岡県は２８日までに、県内の文化財の保存や活用に関する理念、取り組みを盛り込んだ大綱案をまとめた。文化財の効果的な活用を目指して観光やまちづくりとの連携促進、情報発信の強化などを打ち出したのが特徴。
大綱案には「文化財を県民総掛かりで守り、誰もが親しみながら未来へつなぐ」との基本理念を掲げた。取り組みの方向性として、文化財の確実な保存▽文化財に携わる人材の育成▽文化財の効果的な活用―を柱に据えた。文化財の効果的な活用の具体策として、ＩＣＴや文化施設からの情報発信、まちづくりの核としての文化財活用の促進、ストーリー性のある文化財群としての活用、観光まちづくり組織（ＤＭＯ）との連携などを盛り込んだ。
文化財の確実な保存ではデータベースでの管理や保存活用計画の策定、人材育成に関しては文化財行政職員、地域で文化財を支える人材の育成に取り組むとし、調査・研究機能を強化するとした。
県は昨年４月に改正された文化財保護法に基づき、専門家の審議会部会を設置して大綱案づくりを進めてきた。２月に最終の部会を開き、３月までに成案を策定する。
県文化財保護課は「大綱の策定を通じ、文化財の保存活用に向けた市町版の地域計画の策定を促進したい」としている。
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January 30, 2020 at 09:40AM
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文化財、観光まちづくりと連携 静岡県、保存・活用へ大綱案｜静岡新聞アットエス - ＠S［アットエス］ by 静岡新聞
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