新型コロナウイルス感染拡大の影響で「よさこい祭り」が初めて中止されることになった。主催団体の「よさこい祭振興会」が役員に開催中止を書面で提案したところ、全58人が賛成し、中止が決まった。関係者からは、中止を残念がる声や、感染拡大が続く状況から理解を示す声が聞かれた。【北村栞、郡悠介】
よさこい祭りには4日間で高知県内外から100万人以上が訪れる。振興会によると、祭りの性質上、不特定多数の人が長時間集まる状況を避けられず、スタッフや観光客、踊り子の安全確保ができないことが中止の大きな理由となった。また競演場・演舞場のスタッフからは、地域住民が開催に不安を抱いており、運営するための寄付金を集められないという意見もあり、考慮された。
よさこい祭り競演場連合会の丁野信二会長(60)は「競演場を運営する商店街は『よさこいどころではない』のが現状。客も減っているし、お手伝いや協力金をいただく地域の皆さまにも危険が伴う。来年の開催に向けて頑張りたい」と前を向いた。升形商店街にある升形地域競演場の田島明代表(70)は「来てくれたボランティアが感染したら申し訳ない。また商店街は(感染拡大で)今でも客が減っている。感染者が出たら本当にだめになる」と話した。
よさこいの主役である踊り子を擁する出場チームは中止に理解を示しながらも肩を落とす。第1回大会からよさこい祭りに出場する老舗チーム「帯屋町筋」の運営に携わる男性(66)は「踊り子からも『早く結論を出してほしい』と問い合わせがあった。よさこい祭りは密集もするし、非常に残念だが中止はしょうがない。踊り子は夏のよさこい祭りを中心に年間スケジュールを組んでいるし、延期というのも難しい」とうなだれた。
経済的な打撃も大きい。高知市内のある衣装会社は例年、年明けごろからチームと衣装のデザインを話し合い、5月上旬から正式に受注する。同社を営む60代女性は「本来は今ごろ忙しい時期だが、今年はゆっくりしている。年間の受注量はいつもの半分ぐらいになるのではないか」と嘆く。祭りの中止については「踊り子さんのモチベーションが低くならないか心配。延期でなくても、(形を変えて)年内にどこかの機会で実施できれば」と願った。
祭りでチームを先導する「地方車」に土台や照明を取り付ける工務店などからも悲鳴が聞こえる。例年5、6チームを担当しているという高知市の看板会社の担当者は「損害額は1000万円以上になると思う。それでも今年は仕方がない」と力なく語った。
よさこい中止の決定を受け、浜田省司知事は「よさこいは大きな観光資源。事態が収束すればよさこいを楽しんでいただけるイベントの開催についても検討していきたい」。高知市の岡崎誠也市長は「市民の健康を祈願する祭りとしてスタートしたよさこい祭りが中止になったことは大変残念。新型コロナウイルスの1日も早い収束を願う」とのコメントをそれぞれ発表した。
【関連記事】
"祭り" - Google ニュース
April 28, 2020 at 10:19AM
https://ift.tt/3bNswyq
よさこい祭り中止、関係者ら落胆 「今年は仕方がない」 経済的打撃も(毎日新聞) - Yahoo!ニュース
"祭り" - Google ニュース
https://ift.tt/388SKdF
Shoes Man Tutorial
Pos News Update
Meme Update
Korean Entertainment News
Japan News Update
Bagikan Berita Ini
0 Response to "よさこい祭り中止、関係者ら落胆 「今年は仕方がない」 経済的打撃も(毎日新聞) - Yahoo!ニュース"
Post a Comment