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(57)無音の街に、ねぶた祭りのざわめきが響く 永瀬正敏が撮った青森 - https://ift.tt/2KYtf1P

国際的俳優で、写真家としても活躍する永瀬正敏さんが、世界各地でカメラに収めた写真の数々を、エピソードとともに紹介する連載です。つづる思いに光る感性は、二つの顔を持ったアーティストならでは。今回は、前回に続き、「青森ねぶた祭」の踊り手である跳人(ハネト)の衣装です。足袋と草履だけをピックアップして撮った、そのココロは?

(57)無音の街に、ねぶた祭りのざわめきが響く 永瀬正敏が撮った青森

©Masatoshi Nagase

前回アップさせていただいた、
青森で撮影した「雪の中の花笠」と対をなす1枚。

跳人の方々の花笠を雪の中に配置し撮影した後、
昼間に撮影していたモデルさんの跳人衣装がまだキープしてあったので、
足袋と草履も配置して撮ろうと思い立った。
ハネト=跳ねる人、その足元を支えるこの二つも写真に収めたいと。
もうすでに陽(ひ)は暮れていて、暗闇の中、1灯だけ照明を立て、
静かにシャッターを切った。

雪に埋もれた街は音を吸収して、無音の世界が辺りを包む。
特に人通りもまばらになった夜は、より一層そう感じる。
その時間、嫌いではない。
しかし、撮り終わってあがってきた作品を見ると、
僕は無音の中に、「ねぶた祭り」の熱気あふれる音が、
響いているように思った。

写真は、見る方々それぞれに思い浮かんだイメージが一番大切だと思っている。
たった1枚の写真から様々な想像が自由に生まれ羽ばたく、その瞬間が。

自分で撮影した作品でも、時が変われば感じ方が変わってきたりする。
そして、そう感じた瞬間から、また写真を撮りたいと強く願う。

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PROFILE

永瀬正敏

1966年宮崎県生まれ。1983年、映画「ションベン・ライダー」(相米慎二監督)でデビュー。ジム・ジャームッシュ監督「ミステリー・トレイン」(89年)、山田洋次監督「息子」(91年)など国内外の約100本の作品に出演し、数々の賞を受賞。カンヌ映画祭では、河瀬直美監督「あん」(2015年)、ジム・ジャームッシュ監督「パターソン」(16年)、河瀬直美監督「光」(17年)と、出演作が3年連続で出品された。近年の出演作に常盤司郎監督「最初の晩餐」、オダギリジョー監督「ある船頭の話」、周防正行監督「カツベン!」、甲斐さやか監督「赤い雪」など。写真家としても多くの個展を開き、20年以上のキャリアを持つ。2018年、芸術選奨・文部科学大臣賞を受賞。

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