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神事に臨む神主ら。大勢の地元住民も集まった＝七尾市山王町の大地主神社で |
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新型コロナウイルス感染拡大防止のため、巨大な山車「でか山」の運行が中止となった七尾市の青柏祭は四日、同市山王町の大地主（おおとこぬし）神社で神事が営まれた。地元住民が集まり、次回開催への決意を新たにするとともに、ウイルスの一日も早い終息を祈願した。
規模を縮小して営んだ神事には、例年の半数以下である七人の神主が出席。拝殿に入る参列者も限定され、約三十人が間隔を空けて座った。
五穀豊穣（ごこくほうじょう）を願う神事では、大森重宜（しげのり）宮司（５９）が祝詞を奏上し、参列した代表者が順に玉串を奉納。拝殿の外に場を移し、疫病から町を守る神事「道饗祭（みちわさい）」を行い、能登地方の安定とウイルスの終息を併せて祈願した。祭りの名の由来とされる青いカシワの葉に農作物などを載せる神事は、時間短縮のため取りやめた。
例年は、鍛冶町、府中町、魚町の三町のでか山が市街地を練り歩き、この日に三基が神社前に勢ぞろいする。だが、今年はでか山の運行が中止となったため、大森宮司によるしめ縄切りの神事も行われなかった。
大森宮司は「祭りが千年間続くというのは、それだけ疫病に悩まされているという証明。災害があっても立ち直る。祭りは地域のまとまりの象徴だ」と語り、青柏祭でか山保存会会長の中村巧さん（７５）は「来年は今年の分も含めて盛大にやりたい」と力を込めた。
青柏祭は大地主神社の春の例大祭。国連教育科学文化機関（ユネスコ）の無形文化遺産に登録されている「青柏祭の曳山（ひきやま）行事」では、地域住民や観光客らが高さ十二メートル、約二十トンのでか山を引き回し、大型連休の七尾の風物詩として知られる。中止になったのは戦後初。（稲垣達成）
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May 05, 2020 at 09:54AM
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でか山「来年は盛大に」 七尾・青柏祭 神事のみ営む - 中日新聞
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