世界最大のパーム油生産国であるインドネシアのパーム油輸出制限とウクライナ戦争の長期化によりパーム油の買い入れ価格が高騰し、化粧品業界の価格上昇の圧迫も大きくなっている。パーム油は、石鹸やシャンプーなど、生活用品の全般に使われる。化粧品に主に使われるグリセリンも、パーム油に由来する原料だ。
17日、LG生活健康は四半期報告書を通じて、今年第1四半期(1〜3月)のパーム・ステアリンオイルの買い入れ価格が、1トン当たり1551ドルで前年より20.1%上がったと公示した。パームステアリンオイルは、石鹸や洗剤などによく使われるパーム油だ。パームの種を圧着して作るパーム核油の価格も、前年比18.2%上昇した。
保湿機能のために化粧品に入れるグリセリンの価格も上昇した。アモーレパシフィックは、グリセリンの買入価格が1キロ当たり1524ウォンで、前年より31.4%増加したと公示した。コスマックスのグリセリンの買入価格(1930ウォン)も、前年より12.2%値上がりした。
愛敬(エギョン)産業によると、トウモロコシの買い入れ価格も同様に、1ブッシェル当たり672ドルで、18.5%値上がりした。トウモロコシのでん粉とオイルも、化粧品の原料として使われている。化粧品業界の関係者は、「3〜4ヶ月程度の備蓄分はあるが、長期的に見れば、価格引き上げの要因になりうる」と話した。アモーレパシフィックは先月、原材料価格など様々なコスト上昇を反映し、雪花秀(ソルファス)やヘラなど、9ブランド83品目の価格を平均10%引き上げた経緯がある。
キム・ソミン記者 somin@donga.com
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