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大手化粧品メーカーが実施する、美意識を磨くトレーニング - ダイヤモンド・オンライン

NHK「プロフェッショナルの流儀」で紹介され話題沸騰! 1200年続く京都の伝統工芸・西陣織の織物(テキスタイル)が、ディオールやシャネル、エルメス、カルティエなど、世界の一流ブランドの店舗で、その内装に使われているのをご存じだろうか。衰退する西陣織マーケットに危機感を抱き、いち早く海外マーケットの開拓に成功した先駆者。それが西陣織の老舗「細尾」の12代目経営者・細尾真孝氏だ。その海外マーケット開拓の経緯は、ハーバードのケーススタディーとしても取り上げられるなど、いま世界から注目を集めている元ミュージシャンという異色の経営者。そんな細尾氏の初の著書『日本の美意識で世界初に挑む』がダイヤモンド社から発売された。閉塞する今の時代に、経営者やビジネスパーソンは何を拠り所にして、どう行動すればいいのか? 同書の中にはこれからの時代を切り拓くヒントが散りばめられている。同書のエッセンスを抜粋してお届けする。

大手化粧品メーカーが実施する、美意識を磨くトレーニングPhoto: Adobe Stock

美への投資を行なうポーラ

 美への投資を積極的に行なっている企業の一つが、化粧品メーカーのポーラです。

 私は二〇一八年から、ポーラ・オルビス ホールディングスの外部技術顧問を務めています。化粧品を手がける企業のチームと協働して、「これからの美とは?」をテーマにした、「美を紡ぐ」という研修プログラムを担当しています。

 このプログラムでは、ポーラ・オルビス ホールディングスのグループ各社から応募制で参加者を募ります。社長や役員から、若手の社員までが参加し、伝統工芸や日本食の美に触れることで、美意識や感受性をアップデートさせていく試みです。

 ポーラという「美」を扱う会社だからこそ、美意識を磨くトレーニングを全社的に行なっているのです。

 本連載の後半では、五つの視点を軸に、美意識を育てる方法を解説してきました。実はポーラが「美を紡ぐ」のプログラムで行なっている美意識のトレーニングは、まさにこの五つの方法を具現したものになっています。

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