化粧品OEMの黒船の本命が日本市場での本格展開に向け大きく動き出した。化粧品OEMグローバルトップの韓国・コスマックスが日本国内に生産工場を開設することとなったのだ。これまでも1990年代に国内OEM企業との業務提携などで日本での事業展開をうかがう動きを見せてきたが、今年3月に東京都内に日本法人を設立。さらに、茨城県坂東市に1万6000平方メートルの工場用地を取得し、2023年から着工、25年の稼働を目指す。いよいよ本腰を入れて日本市場攻略に取り組むことが明確となった。
日本に生産拠点を設置する狙いの一つは、もちろん日本市場でのプレゼンス拡大だ。韓国OEM企業の特徴は、対応の速さ。納品までのリードタイムが非常に短いことで知られているが、今回の工場設置で日本国内からの商品供給が可能となり、これまで以上に迅速に店頭への納品が可能になる。トレンドの移り変わりの早い市場環境の中で、韓国OEMとしての本領をより発揮しやすい体制が整うわけだ。
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