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特集―独自性を競うドラッグストアの化粧品戦略―リアルとデジタルの持ち味を生かす取り組みが広がる - 国際商業オンライン

消費者がそっぽを向くリベート重視の棚割り

ドラッグストアは、化粧品販売の主役である。化粧品市場のチャネル別売上構成比を見ると、ドラッグストアは10年以上前から約4割弱をキープし、断トツだ。新型コロナ禍も追い風に変えた。百貨店やショッピングモールなどの大型商業施設の休業、在宅勤務の普及は、生活者にとってドラッグストアを一段と身近な存在にした。また、移動距離の短い高齢者が増える社会において、インフラとして存在意義は高まっている。だから、化粧品メーカーにとって、ドラッグストアが最重要の顧客接点であることに変わりはない。

もちろん、課題はある。特に商圏人口の減少は頭痛の種だろう。大手ドラッグストアを中心に出店が増え、すでに1店舗当たりの商圏人口は6000人を割っている。狭小商圏で業績を伸ばすには、来店頻度と客単価のアップ、客層の拡大が鍵を握る。その重要な商材が化粧品だ。主力の女性客のリピート需要があるのはもちろん、コロナ下で顕在化した男性需要はドラッグストアにとって好機といえる。

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