名古屋高島屋、男性化粧品売り場4倍に東海で最大級 - 日本経済新聞

JR名古屋高島屋は18日、7階の男性向け化粧品売り場を従来の約4倍の広さに拡大した。東海地区最大規模で、専属スタッフからのメーク指導を受けられるサービスも始めた。好調な男性化粧品市場をけん引する若年層をきめ細かいサービスを武器に開拓し、売り上げ拡大を目指す。

「資生堂メン」など4ブランドの専用売り場を導入したほか、それ以外の一般売り場のブランド数を約2倍に広げた。専属スタッフによるメーク体験や人工知能（AI）による肌質測定ができる専用カウンターも新設した。

高島屋によると「マスクを着けることで女性の化粧への意欲が減った一方、ウェブ会議で自分の顔を見る機会が増えた男性が化粧品に興味を持ち始めている」という。調査会社の富士経済（東京・中央）によると、2022年の男性化粧品の市場規模は前年比2%増の1583億円を見込む。JR名古屋高島屋でも22年9～10月の男性化粧品の売り上げは前年の1.5倍に伸びている。

従来は高価格帯の商品が多かったため、男性用化粧品売り場の利用者は40～60代が半数を占めていた。価格帯に幅を持たせ、若者に人気のブランドも取りそろえることで、顧客層を拡大する。