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就労支援対象者らに化粧品 埼玉志木 コスメバンクプロジェクト活用 - 産経ニュース

就労支援対象者などに対して配布される化粧品のセット。左から成人男性用、中高生用、成人女性用=志木市(兼松康撮影)

埼玉県志木市は、児童扶養手当認定世帯や就労を目指す障害者、生活困窮者世帯などを対象に、化粧品の詰め合わせギフトを配布する。一般社団法人「バンクフォースマイルズ」が取り組む「コスメバンクプロジェクト」を活用し、約1千セットを配る予定だ。

バンクフォースマイルズは化粧品メーカーから寄贈を受けた製品を、経済的理由などさまざまな事情で化粧品を手にできない人に対し、無料で配布するプロジェクトに取り組んでいる。自治体では昨年8月に千葉県柏市がこの制度を利用して化粧品を配布しており、志木市は県内初、全国で2例目となるという。

新型コロナウイルスの感染拡大で、マスクを着用する人が増えたことなどから化粧品の流通が減ったとされる。在庫となった製品を活用するため、大手化粧品メーカーなどが協力し、プロジェクトで配布される製品が寄贈された。

3月に香川武文市長に知人を通じてプロジェクト実施に関する打診があり、配布を決めた。市が持ち出す予算は特にないという。市が行う就労支援サービスの一環で、化粧の必要性などを説いた際に、化粧品を入手できない人などがいたことも、配布を決める背景のひとつになったという。

詰め合わせは成人女性用(化粧水・美容液・ファンデーションなど)、成人男性用(洗顔・ローション・ヘアバームなど)、中高生用(洗顔・ローション・ハンドクリームなど)に分かれており、いずれも5千円程度の製品が入っている。すでに市側で配布対象者を把握しており、その数に見合う化粧品をバンクフォースマイルズから調達した。対象者に順次手渡しなどで配布するという。

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