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飯田市で「遠山の霜月祭り」 湯立て神楽を奉納 - 中日新聞

煮えたぎる湯を素手で払う「大天狗」=飯田市南信濃小道木の熊野神社で

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 飯田市の遠山郷に鎌倉時代から伝わるとされる「遠山の霜月祭り」(国重要無形民俗文化財)が七日、同市南信濃小道木の熊野神社などで始まった。十五日まで、計八神社で繰り広げられる。

 旧暦の霜月に全国の神々を迎え、湯の周りで舞う「湯立て神楽」を奉納して無病息災を祈る。

 熊野神社では、扇や刀などを手にした氏子らが社殿中央に置かれた二つの湯釜を囲み、さまざまな舞を奉納した。午後十一時二十分ごろ、「大天狗」などの面(おもて)を着けた氏子らが登場すると、祭りはクライマックスへ。緊張が張り詰める中、ぐつぐつと煮えたぎる湯を素手で払う「湯切り」を披露すると、周囲に湯や蒸気が飛び散り、見物客から大きな歓声が沸いた。

 七日は同市上村中郷の正八幡宮でも執り行われ、氏子らが夜が明けるまで湯立て神楽を繰り広げた。

 (寺岡葵、野村和宏)

◆伝統継承へ、若者が舞や笛に奮闘

 遠山郷では少子高齢化により祭りの担い手が減少しており、今年は南信濃地区の二神社が湯立て神楽を取りやめた。一方で、八百年以上続く伝統を後世に残そうと、祭りの継承に奮闘する地元の若者らの姿も見られた。

 熊野神社の祭りを支えたのは、遠山郷在住や出身の若者らでつくる「木沢霜月祭り野郎会」。メンバー約二十人が集まり、氏子らとともに舞を奉納したり、笛や太鼓を演奏したりした。

湯釜の周りで「四つ舞」を披露する遠山中の生徒ら=飯田市南信濃小道木の熊野神社で

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 同会は南信濃木沢地区の祭りを継承しようと、五年ほど前に発足した。同神社禰宜(ねぎ)の鎌倉博登司さん(80)は「次世代の祭りを担う若者の存在はありがたい」。木下隆彦会長(48)は「最近は任される部分が増えてきた。自分たちができることを一生懸命やっていきたい」と話した。

 同神社では、授業で霜月祭りについて学んでいる地元の遠山中学校の生徒や卒業生らが、扇や刀を持って舞う「四つ舞」を披露する場面もあり、氏子らが温かな目で見守っていた。初めて舞った二年山本紗奈さん(14)は「周りの人が声を掛けてくれて楽しかった。霜月祭りが大好きなので、自分たちも伝統をつなげていきたい」と笑顔を見せた。

 (寺岡葵)

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