2月7~9日に南砺市利賀地域で開かれる「南砺利賀そば祭り」(北日本新聞社共催)が、暖冬による雪不足で、名物の巨大雪像の展示を中止することが16日、分かった。例年、雪を踏み固めて用意していた臨時の駐車場も使えない可能性があり、集客もままならないという。実行委員会は、イベント自体の中止も検討しなければならないとし、17日に開催の可否を決定する。(福野・井波支局長 正橋悠)
南砺利賀そば祭りは、実行委員会が毎年2月、利賀国際キャンプ場周辺で開催。手打ちそばや岩魚の塩焼き、五平餅などの販売、巨大雪像の展示、よさこいのステージなどがある。夜はライトアップや花火ショーで盛り上がる。人気キャラクターなどを題材にした大小約20基の雪像が会場に並び、手打ちのそばとともに、名物として人気を集めている。昨年は約1万5千人が来場した。
実行委によると、利賀地域で1・5~2メートルほどの積雪がないと、像は造れないという。16日時点で同キャンプ場周辺は数センチの積雪しかなく、「この時期にここまで雪がなかったことは記憶にない」という。
同祭りでは、キャンプ場近くのグラウンドや田んぼの雪を踏み固め、臨時の駐車場としてきたが、このままでは今年は利用できず、来場のピーク時に対応できない可能性がある。実行委は、離れた場所に新たに駐車場を設け、会場と結ぶシャトルバスの運行も検討しているが、人の手配や資金面などから難しいという。
雪遊びを楽しみに来る人も多く、開催しても人が集まるのかという不安もある。17日に会合を開き、開催の可否を決める。中止となれば、旧利賀スキー場で地滑りが起きた3年前以来となる。
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