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浅草、新型コロナで外国人減る一方…「長引けば死活問題」 - 読売新聞

浅草、新型コロナで外国人減る一方…「長引けば死活問題」 - 読売新聞

 新型コロナウイルスの感染問題で、国内で初めて感染者が確認されてから15日で1か月。東京都内では、観光地で中国人以外の外国人客も減り、店舗の売り上げが急減するなど影響が深刻化しているほか、スポーツ大会やイベントの延期も相次ぐ。関係者からは「長引けば死活問題につながる」と、感染拡大を懸念する声が出ている。

 ■宿泊キャンセル

 14日午後、台東区の浅草・仲見世通り。例年は外国人客などでにぎわうが、今年は修学旅行生らの姿が目立つ。通りの一角で伝統工芸品を販売している「三美堂」では、浮世絵の木版画や木彫りの面が主に中国人客の人気を集めているが、今年は売り上げが半減。店主の増田優治さん(55)は「日本での感染が確認されてから、中国人以外の客まで減る一方だ」と肩を落とす。別の工芸品店の従業員も「豪州や東南アジアのお客さんが来ない」と語った。

 同区によると、区が管理する観光バス駐車場の利用率は前年比約40%減。区内のホテルでも宿泊キャンセルが相次ぎ、利用客が半減したホテルもあるという。

 ■試合も握手会も

 サッカーJ1のFC東京の本拠地、東京スタジアム(調布市)では、3月に中国のチームを迎えて行われる予定だったアジアチャンピオンズリーグの試合が5月に延期された。

 同スタジアムは、トイレに置く消毒用アルコールを1月下旬に発注したが、品薄で入荷が遅れ、ようやく今週に設置が完了したという。同スタジアムは今夏の東京五輪でも競技会場になっており、担当者は「感染の拡大が続くならば、さらに対策を考えなくては」と困惑した様子で話した。

 三鷹の森ジブリ美術館(三鷹市)では15日からチケットの払い戻しを始める。同館は日時指定の事前予約制で、1月下旬以降、購入済みチケットを別の日に振り替える措置を取っていたが、感染拡大を受け、1月22日から2月29日までのチケットを対象に払い戻すことに。同館は「感染が収まった後に来館してもらう予定だったが、今は見通しが全く立たず、振り替えは現実的ではない」としている。

 江東区の東京ビッグサイトでは、今月2、9日に予定されていたアイドルグループ「日向坂46」「SKE48」の握手会が延期になっている。いつ開催するかは決まっていないという。

 ■次の段階に備え

 国内で初めて感染者が確認されたのは1月15日。今月13日から14日にかけては都内でも複数の感染者が確認された。自治体には住民からの相談が相次いでおり、3日に設置された台東区の電話相談窓口には、12日時点で「感染したかもしれない」など100件を超える相談が寄せられたという。

 警戒を強める自治体もある。墨田区は14日、希望する医療機関に、備蓄している防護服の配布を開始。区内62機関が計約700着を希望し、初日は100着を配った。区保健予防課の西塚至課長は「患者が増えた場合、重篤なケースは指定医療機関で、軽微ならば地域の医療機関が担うことになる。次の段階に備え、対応可能な医療機関の裾野を広げていく」と話した。

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2020-02-15 06:52:00Z
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