Search

馬駆け神事 今夏復活 門前・皆月山王祭 青年会が“音頭” - 中日新聞

かつて皆月山王祭で営まれていた「馬駆け神事」=輪島市門前町皆月で(渋谷利雄さん提供)

写真

「地域盛り上げたい」

 輪島市門前町皆月の夏の風物詩「皆月山王祭」で営まれていた神事の一つ「馬駆け神事」が今夏、復活することが決まった。過疎化による担い手不足などを理由に途絶えていたが、祭を運営する皆月青年会が地域を盛り上げるため、十数年ぶりの復活を提案。青年会の升本一理(かずみち)会長(35)は「皆月の人なら誰もが知っている神事。地域の人に喜んでもらえるようしっかり準備したい」と意気込む。(関俊彦)

 皆月山王祭は八月十日、十一日に地域の繁栄や大漁を祈願して営まれる皆月日吉神社の例大祭で、みこしとともに色とりどりの吹き流しなどを付けた曳山(ひきやま)が巡行する。かつては神馬も一緒に練り歩き、みこしが一夜を明かす御仮屋近くなどで「馬駆け神事」を実施。参道を神馬が疾走する間に馬の背や腹を触ると厄が払えるとされ、神事に臨む若者の勇姿を眺めようと多くの見物客を集めていた。

 神馬は、木材運搬などをしていた馬が担当していたが、林業の衰退などによっていなくなり、数年間は市外から馬を借りて神事を営んでいた。しかし資金の問題や過疎化による担い手不足などを理由に十五年ほど前から途絶えていた。

馬駆け神事などについて話し合う升本一理さん(中央)ら皆月青年会の役員やOB=輪島市門前町広瀬で

写真

 そんな中、二〇〇七年三月二十五日に発生した能登半島地震の影響で、四月の春祭りのみこし巡行も中止に追い込まれ、地域が誇る祭事は少しずつ消えていった。春祭りのみこし巡行は三年前に復活したが、今年は新型コロナウイルスの影響で再び休止に。「なんとかしてまた地域を盛り上げたい」。青年会は、今年一月に会長となった升本さんを中心に「馬駆け神事」復活に向けて議論を始めた。

 二十一日夜にあった青年会の役員会では、役員やOBの五人が、馬の調達方法や神馬の練り歩きの有無、馬のふんの処理などを協議。資金面の問題については青年会も負担することなどを話し合い、翌日に皆月地区の役員会で承認された。

 伏見孝一区長は「皆月の馬駆け神事は、一風変わっていて珍しいと思う。資金面でなかなかできなくて残念に思っていたが、神事が復活できれば地域の人も喜んでくれると思う」と太鼓判を押す。

 升本さんは「子どものころから、神馬の手綱を握るのは一つの夢だった」と思いを語り、「景気が悪い話ばかりではつまらない。皆月地区に面白い神事がたくさんあることも多くの人に知ってもらえたら」と話していた。

この記事を印刷する

Let's block ads! (Why?)



"祭り" - Google ニュース
March 25, 2020 at 03:11AM
https://ift.tt/2UgQ3BL

馬駆け神事 今夏復活 門前・皆月山王祭 青年会が“音頭” - 中日新聞
"祭り" - Google ニュース
https://ift.tt/388SKdF
Shoes Man Tutorial
Pos News Update
Meme Update
Korean Entertainment News
Japan News Update

Bagikan Berita Ini

0 Response to "馬駆け神事 今夏復活 門前・皆月山王祭 青年会が“音頭” - 中日新聞"

Post a Comment

Powered by Blogger.