
新型コロナウイルスの感染拡大により演劇や音楽、演芸、展覧会、映画など、あらゆる分野の文化芸術行事が中止・延期に追い込まれている。
主客双方の命を守るためにはやむを得ないが、現場はフリーランスも多く、生活は日に日に逼迫(ひっぱく)している。文化の灯を守るため、官による対応はもちろんのこと、民間を含めたさまざまな支援が必要だ。とはいえ、こういうときこそ世の中を癒やし勇気づけるのは文化の力だ。担い手の奮起も促したい。
ぴあ総研の推計では、5月末まで現在の状況が続けば、スポーツイベントも含むライブ・エンターテインメント業界への影響は、中止・延期が15万3000件、損失は3300億円に上るという。
なかでも客の入場料などに支えられ、その収入が次の公演の原資になることが多い演劇や音楽、演芸分野への影響は致命的だ。幅広い裾野があってこそ文化は栄える。先が見えない中で、生活を可能にし、離職者を生まないような支援が必要である。
ウイルス禍のさなかのドイツで「アーティストは必要不可欠であるだけでなく、生命維持に必要なのだ。特に今は」という文化相の発言が注目を集めた。文化芸術分野に限らず、総額500億ユーロ(約6兆円)の自営業やフリーランス向けの給付金を発表した。
日本はどうか。緊急経済対策では、収入が大幅に減った個人事業主やフリーランスの人には上限100万円が給付される。ただ、自分でチケットを売って興行する小規模な舞台や演芸の世界では損失を証明することすら難しいという声もある。契約を交わす慣例の少ない業界でも受けられるよう、柔軟かつ迅速な対応を望みたい。
官民から支援の動きも出始めた。東京都や京都市は芸術家支援の予算を準備している。小規模映画館を救おうと、ネットで広く基金を募るクラウドファンディング「ミニシアター・エイド基金」はすでに1億円を突破した。
一方で、今だからこその知恵にも期待したい。歌手で俳優の星野源さんがインスタグラムで発表した楽曲「うちで踊ろう」は、多くの著名人がネット上で共演して反響を呼んだ。音源の無料配信も始まり、ウイルスの脅威が思いがけない作品を生み出している。今こそ才知を生かすときだ。逆境を糧に新たな文化の扉を開こう。
"文化" - Google ニュース
April 19, 2020 at 03:00AM
https://ift.tt/2Vj0t4b
【主張】文化行事の中止 離職者生まぬ支援必要だ - 産経ニュース
"文化" - Google ニュース
https://ift.tt/33JSEW7
Shoes Man Tutorial
Pos News Update
Meme Update
Korean Entertainment News
Japan News Update
Bagikan Berita Ini
0 Response to "【主張】文化行事の中止 離職者生まぬ支援必要だ - 産経ニュース"
Post a Comment