「お出掛け」意識、品定め父の日へバッグや化粧品、服人気金沢の百貨店など｜社会｜石川のニュース｜北國新聞 - 北國新聞デジタル

ポロシャツやバッグなどの父の日ギフトを選ぶ買い物客＝１７日、金沢市内の百貨店

手頃な価格で人気を集めるネクタイ＝１７日、金沢市内のスーツ店

　１９日の「父の日」を前に、金沢市内の百貨店やスーツ店で、プレゼント用に「お出掛け」を意識した商品が人気を集めている。職場がリモートワークから通常勤務に戻る流れに伴い、バッグや化粧品など、外出時に必要な品が売れ筋となっている。人出の回復傾向が進む中、仕入れを前年の３倍に増やした店もあり、前日となる１８日も駆け込み客が品定めする姿が見られた。

　百貨店では、専門店ごとに贈り物用の商品を並べている。香林坊大和では、バッグのほか、ポロシャツやステテコなど涼感を得られる衣服の売り上げが伸びており、１週間前と比べて１割ほど増えた。男性用化粧品の引き合いもあり、中でも日焼け止めが人気で、「お出掛け」意識の高まりを反映しているという。

　金沢エムザでは、「巣ごもり商品」の健康器具に加え、かばんなどの売れ行きも好調だ。まん延防止等重点措置が適用中だった昨年の父の日商戦と比べ、売り上げが２割増となった品もある。担当者は「売り上げも傾向もコロナ前に戻ってきた」と話した。

　　●「手頃」なネクタイにも需要

　オーダースーツのマルヨネ（増泉２丁目）では、プレゼントには手頃な価格となるネクタイの仕入れを前年から３倍以上増やし、客の要望に応えた。クールビズでもネクタイの需要は高い。新規客によるスーツの予約も増えており、代表の米村誠治さん（４６）は「昨年とは比べものにならないくらい売り上げが伸びている」と話す。

　昨年は、リモートワークの普及や冠婚葬祭の人数制限など、外出機会が抑えられていたため、スーツを求める客足が激減した。今年の売り上げはコロナ前の７割程度まで回復しており、米村さんは「父の日を契機に、また予約が増えてほしい」と期待した。

Adblock test (Why?)