松屋銀座本店は化粧品売り場を増床リニューアルする。カラーメイクとフレグランスゾーンを明確にし売り場を約20%拡張。8月5日の「ディプティック(DIPTYQUE)」を皮切りに、「オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー(OFFICINE UNIVERSELLE BULY)」「RMK」「スック(SUQQU)」「シュウウエムラ(SHUUEMURA)」など新たに7ブランドを順次導入する。2つのゾーンを強めることで20〜30代の若い世代を取り込み、下期(9月〜23年2月)の化粧品売り場の売上高は前年同期比15%増を目指す。
同店は「コロナ禍でお客さまの美に対する価値観が変化している。マスク生活でカラーメイクは苦戦をしたものの、自分らしさを表現するアイテムとして復調の兆しがある。段階的に増加傾向にあるインバウンド市場を見据え日本発のカラーメイクブランドを集約する。また、リモートワークでオンオフの切り替えに香りのニーズが高まっている」(三原薫子松屋本店婦人一課バイヤー)こともあり、化粧品売り場を増床する。
カラーメイクゾーンは現在婦人雑貨を集積する売り場に設置。8月17日に「RMK」「スック」「シュウウエムラ」を新規導入し、「アンプリチュード(AMPLITUDE)」「M・A・C」を移設する。「カラーメイクはお客さまの生活を豊かにするもの。百貨店としてタッチアップやカウンセリングは強化しないといけない。ECサイトで簡単に製品が手に入る時代だが、美容部員の接客によって新しい自分に出会えるのは店舗ならでは。体験価値に力を入れていく」。リニューアル時は、パーソナルカラー診断を実施したり、「ヴォーチェ(VOCE)」と協業したインスタライブなどを配信したりする。今後は「継続して売り場に足を運んでもらうため、ベースメイクのお直し法や眉の書き方など、月ごとにテーマを決め、ブランド横断でサービスや体験を提供し、顧客化を推進する」。
フレグランスゾーンは、8月5日に「ディプティック」を導入。8月下旬には銀座地区発の「オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリー」のほか「ノーズショップ(NOSE SHOP)」がオープンする。
そのほか、「イソップ(AESOP)」「シスレー(SISLEY)」「ジルスチュアート(JILLSTUART)」「オブ・コスメティックス(OF COSMETICS)」が移設する。今回の改装で化粧品売り場は約760㎡となり、43ブランドをそろえる。
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