Photo:Cindy Ord/gettyimages
化粧品メーカー「レブロン」破産法申請にショックを受けたワケ
私は男性ということもあり、これまであまり化粧品メーカーに関心がなかった。しかし、昨年末に娘が長年働いた日本の大手広告会社から外資系の大手化粧品メーカーに転職した関係もあり、それまでよりは外資系の化粧品メーカーの動きに注意するようになった。
先月、アメリカの化粧品メーカーであるレブロン(Revlon)が、日本の民事再生法に相当する米連邦破産法11条(チャプター11)の適用を申請したというニュースを見たとき、心の震撼を覚えた。
「創業から90年、そのほとんどの年月、同社は化粧品業界をけん引する大企業だった」というニューヨーク・タイムズの報道のように、レブロンは数ある化粧品メーカーの中でも輝かしいスターのような存在だった。しかし、ニューヨーク州の裁判所に資産保全を求めた同社の資産と負債は、最大100億ドル(約1兆3400億円)に上ると推定され、これから大変な山場を乗り越えなくてはいけないようだ。
「心の震撼」という言葉を使ってまで、このニュースに接したときの私の気持ちを表現した理由はもう一つある。レブロンの広告では、元祖スーパーモデルとして知られるシンディ・クロフォードが長年看板モデルを務めたが、中国でのブランド名に唐詩を引用したからだ。
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