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「化粧品プラスチックボトル水平リサイクルへの取り組み」と「絵具などへの化粧品再生利用の取り組み」において コーセーと花王による協働を拡大 - PR TIMES

 株式会社コーセー(本社:東京都中央区、代表取締役社長:小林 一俊)と花王株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役 社長執行役員:長谷部 佳宏)は、持続可能な社会の実現をめざし、化粧品事業のサステナビリティ領域において包括的に協働することに合意し、両社によるプロジェクトチームで検討を進めています。第一弾として、本年2月から、花王が推進する「化粧品プラスチックボトル水平リサイクルへの取り組み」と、コーセーが株式会社モーンガータ(本社:東京都練馬区、代表取締役:田中 寿典)に協力してきた「絵具などへの化粧品再生利用の取り組み」における協働を開始しました。
 以降、両社における取り組みが、それぞれ具体的に進んでいます。コーセーは、2022年12月より、順次、スキンケアブランド『プレディア』と『雪肌精』で、ケミカルリサイクルPET(ポリエチレンテレフタレート)素材の採用をスタートさせます。またモーンガータとの取り組みについては、絵具に引き続き、化粧品のインキの色材への再利用にまで拡大し、花王も、インキ化への実現に向けた検証を2022年11月より開始しました。今後も、両社が協働することの社会的意義を踏まえ、さらなる協働拡大と推進の取り組みを強化していきます。
 現在の具体的な協働取り組みにおける進捗状況は、以下の通りです。
  • 「化粧品プラスチックボトル水平リサイクルへの取り組み」について
 コーセーがこれまで進めてきた、リサイクル素材などの環境に配慮した容器包装の開発を強化すべく、この協働では、花王がプラスチック循環社会の実現を目指し推進する「化粧品プラスチックボトル水平リサイクルへの取り組み」に協力しています。花王では、ケミカルリサイクルPET素材の採用ブランドを順調に拡大しているほか、回収した使用済み化粧品ボトルを化粧品ボトルへ再生する“水平リサイクル”の検討を進めています。
 今回、当社では、スキンケアブランド『プレディア』と『雪肌精』の一部の商品のボトル容器に、株式会社JEPLAN(本社:神奈川県川崎市、代表取締役 執行役員社長:髙尾 正樹)のグループ会社であるペットリファインテクノロジー株式会社が製造するケミカルリサイクルPET素材(※1)を採用し、2022年12月より、順次、新ボトルを使用した商品の生産を開始します。また、本素材をファンデーションの樹脂皿にも採用し、メイクブランド『エスプリ―ク』や『ヴィセ』などの商品に使用する予定です。ケミカルリサイクルPET素材は、使用する資源を削減できるだけでなく、一般に化粧品容器に使用されるPET素材と比べ、製造過程におけるCO2排出量の削減(※2)にもつながり、4R(Reduce/Reuse/Recycle/Renewable)を積極的に進める当社としては、地球環境に配慮した重要な取り組みと考えます。

ケミカルリサイクルPET素材のボトルへの使用を開始する予定の商品ケミカルリサイクルPET素材のボトルへの使用を開始する予定の商品

 今後、当社でも、様々なブランドやアイテムでケミカルリサイクルPET素材の採用を進めるとともに、水平リサイクルの実現を目指し、コーセーと花王における協働スキーム構築を加速させていきます。
 (※1)本素材は、化粧品プラスチックボトルから再生されたものではありません
 (※2)JEPLANにおいて、石油由来PET樹脂とケミカルリサイクルPET樹脂の、樹脂1トン製造時に排出される
      CO2量を比較
  • 「絵具などへの化粧品再生利用の取り組み」について
 コーセーでは、モーンガータの展開する、使われなくなった化粧品から絵具などの色材を製造・販売する事業に賛同し、当社研究所における品質追求・品質管理の過程で役目を終えた化粧品を提供してきました。本年10月には、モーンガータと凸版印刷株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:麿 秀晴)が開発し、東洋インキ株式会社(本社:東京都中央区、代表:柳 正人)が協業して製造する、役目を終えたメイクアップ化粧品(※3)をインキの色材として再利用した「ecosme ink®(エコスメインキ)」の開発に協力するとともに、そのインキを当社の取り組みに活用していくこととしました。2023年1月より、当社の直営店であるMaison KOSÉ(銀座・表参道)のギフトボックスなどの包装資材の印刷に活用するほか、将来的には様々なブランドで採用し、商品包装や販促物、店舗装飾などに活用していく予定です。
 花王も、この取り組みに賛同し、本年4月より、研究所における品質追求・品質管理の過程で、最終的に商品にならなかった化粧品を、モーンガータへ提供しています。すでに、メイクアップ化粧品を再利用した絵具を活用し、新商品イベントでの塗り絵体験会や子供向けイベントを実施するなど、取り組みの幅は広がりつつあります。そして、メイクアップ化粧品のインキの色材への再利用の取り組みについても11月より試作と検証を開始するなど、早期実現に向けた検討を進めています。
 (※3)アイシャドウなどの色のついた粉体のメイクアップ化粧品のこと

 コーセーと花王のサステナビリティ領域における協働については、活動テーマに「環境保護・循環社会の実現に貢献する取り組み」と「社会課題の解決に貢献する取り組み」を掲げています。今回、最初の協働の取り組みとなる「化粧品プラスチックボトル水平リサイクルへの取り組み」と「絵具などへの化粧品再生利用の取り組み」は、「環境保護・循環社会の実現に貢献する取り組み」の一環です。
 今後も、企業の垣根を越えて、両社で協働できる取り組みを模索し、持続可能な社会の実現に寄与するソリューションをさまざまな分野で創出していきます。

  • 関連情報
■コーセーと花王が化粧品事業のサステナビリティ領域で包括的に協働
 https://www.kose.co.jp/company/ja/content/uploads/2021/10/20211014.pdf
■~コーセー×花王 サステナビリティ領域での協働の取り組み第一弾~  「化粧品プラスチックボトルの水平リサイクル」と「絵具などへの化粧品再生利用の取り組み」においてコーセーと花王による協働を開始
 https://www.kose.co.jp/company/ja/content/uploads/2022/02/20220214.pdf
■コーセー、ギフトボックスやショッパー等の包装資材に化粧品を再生した『ecosme ink®(エコスメインキ)』を活用  ~当社で役目を終えたメイク製品を再利用し循環型アップサイクルを実現~
 https://www.kose.co.jp/company/ja/content/uploads/2022/10/20221026.pdf
  • サステナビリティに対する当社の取り組み
■「コーセー サステナビリティ プラン」
 https://www.kose.co.jp/company/ja/content/uploads/2020/04/kose_sustainability_plan20200430.pdf
■コーセー 企業情報サイト 「サステナビリティ」
 https://www.kose.co.jp/company/ja/sustainability/
 

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