改装案では、ヨドバシカメラが本館の北側や中央部分に出店し、そごう・西武はいちテナントとして中央の一部と南側、別館、書籍館に売り場を展開する方針。現在1階にある化粧品売場を3階に、地下1階の惣菜売場を地下2階に移転するほか、ラグジュアリーブランドを南側1階に集積する方向で調整や交渉を進めているといい、現状北側に店舗を構える「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」などが南側に移転する可能性が高まっている。また、家電を扱うヨドバシカメラと同フロアでの出店に難色を示すブランドへの対応策として、両売場の境界に相互の世界観を尊重する設えを設けるとともに、並行輸入品の取り扱いについても現在ヨドバシHDと協議を進めているとしている。
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リニューアルに向けて、そごう・西武は2024年8月末までにヨドバシHDに西武池袋店の建物を引き渡して改装をスタートし、2025年にリニューアルオープンを予定。既に化粧品や服飾雑貨などを扱う一部のテナントが順次撤退を始めており、本館2階の「トッズ(TOD'S)」や「バウム(BAUM)」などが11月30日をもって同店での取り扱いを終了したほか、地下2階で展開する高級スーパーマーケット「ザ・ガーデン自由が丘」が2024年1月31日に閉店することも決定している。
そごう・西武の親会社だったセブン&アイ・ホールディングスは、赤字が続く百貨店事業の立て直しに向けて、2022年11月に売却することを発表。当初、今年2月1日付で手続きが完了する予定だったが、ヨドバシHDがビジネスパートナーとなって百貨店事業の運営に携わることに対して、西武池袋本店の主要フロアに「ヨドバシカメラ」が出店するのではないかという疑念から、豊島区区長やそごう・西武労働組合などが反対の意向を表明していた。同社の売却は2度にわたって延期され、今年8月31日には労働組合による同店でのストライキ決行も経た上で、最終的に取引が成立した。
西武池袋本店以外の9店舗も改装を行う計画で、現時点では今年8月31日に閉店したそごう千葉店別館「ジュンヌ」跡地に、ヨドバシカメラの出店を予定しているという。
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