大凧の塗り作業を進めるスタッフ=浜松市東区上西町の上西すみたや凧店で |
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新型コロナウイルスの感染拡大で、安倍晋三首相がスポーツや文化イベントの実施自粛の延長を要請したことを受け、県内でも「静岡まつり」が中止を決めるなど余波が広がる。毎年五月に浜松市で開かれ、大勢の観光客でにぎわう浜松まつりの開催はどうなるのか。市内の凧作り専門店では「やる前提で作業するしかない」と準備する一方で、準備を中断する町内会も。関係者らは開催への影響を心配している。
◆凧業者への注文鈍く
東区の凧作り専門店「上西すみたや凧店」では、凧の色塗りが急ピッチで進んでいる。竹の骨組みに貼った半紙を破らないように、刷毛(はけ)で赤や青の染料をなでるように塗っていく。六帖(じょう)ほどの大凧は三人がかりで一気に塗り上げる。「簡単そうに見えて、こつがいる」と大隅祐子さん(47)。
同店では例年、大小合わせて三百枚ほどを制作する。今年は感染拡大の影響を受けて注文の出足が鈍く、昨年に比べて三分の二ほどの受注にとどまる。納品を済ませた凧もあり、大隅さんは「業者としては、やってほしいとしか言えない」と気をもむ。
浜松まつりに関する意思決定は、組織委員会を構成する市と自治会連合会、浜松商工会議所、浜松・浜名湖ツーリズムビューロー、企画統制監理部(統監部)の五者でつくる役員会が決める。戦後、中止したのは東日本大震災が起きた二〇一一年のみ。この年は、静岡まつりの中止決定から二日後の三月十八日に発表した。
今年の事態を受け、役員会が協議して対応を判断することになるが、十一日時点で日取りは決まっていない。組織委事務局は「国のイベント自粛要請や市の対策会議などの動向は気にしている。状況を見て判断したい」と説明する。市観光シティ・プロモーション課には「浜松まつりは開かれるのか」との問い合わせが、一日に数件寄せられているという。
感染拡大による祭りへの影響は、既に一部で出ている。統監部は学校の休校に伴い、十五日まで子どもたちのおはやしやラッパの練習自粛を求める通知を各町内会に出した。八日に予定した凧揚げの技術を学ぶ伝承会も中止に。参加する百七十四町では例年、これから準備が本格化する。だが今年は予定通り進めることに慎重な声も聞かれる。
伝承会に合わせて凧の修繕を予定していた中区の八幡町「八幡組」は、作業をいったん中断した。「やる前提で準備は進めるが、無駄な動きはしないようにしている」と稲葉友亮組長。二十九日に発会式を予定するが、「それまでに結論が出るのでは。今は待つしかない」と組織委の判断を注視する。
(渡辺真由子)
<浜松まつり> 子どもの誕生を祝う伝統の祭り。1年間に生まれた子どもの名前を書いた大凧を揚げて健やかな成長を願う。日本三大砂丘の一つ「中田島砂丘」(浜松市南区)では、大凧を揚げて糸を切り合う勇壮な合戦が繰り広げられ、夜は各町内会の豪華な御殿屋台の引き回しが市街地である。市によると、2019年は国内外から3日間で210万人の観光客が訪れた。
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March 12, 2020 at 03:11AM
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