「伊豆石」で造られた石垣や建物を見学する町歩きのメンバー=沼津市で |
伊豆地方で採取、江戸城や駿府城の石垣にも使われた「伊豆石」による沼津市内の建築物を町歩きで探訪する「しずおか町並みゼミin沼津」が同市の市街地であった。市民グループ「静岡の風景 伊豆石文化探求会」(剣持佳季会長)が主催し、市内外から約四十人が参加した。
「これも伊豆石だと思います」。JR沼津駅から南に一キロほど歩いた狩野川右岸の遊歩道。石垣が積まれ、その上にあるかつて蔵だった建物の前で、剣持会長が説明した。参加者たちは石垣を触ったり、写真に収めたりしていた。
探求会によると、市街地には石で造られた建物が十数棟残る。その一部は、喫茶店やゲストハウスなどとして活用されている。
沼津市街地は明治維新後、再開発が行われた上、大正時代の火災や太平洋戦争の空襲などで多くが失われた。探求会は、こうした歴史を改めて認識しようと町歩きを企画した。剣持会長は「まずは自分たちの町について知ってもらい、面白いと思ってもらえればうれしい」と話した。
(上田融)
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April 26, 2020 at 03:08AM
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「伊豆石」求め町歩き 沼津の文化探求会 - 中日新聞
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