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書の美 重要文化財 偈語 筆力あり、心地よい行間=島谷弘幸 - 毎日新聞

 最初の文字は見慣れないが、火部では「火」が脚にあるときは「灬」の形に変わるので、これは「熱」の異体字である。空海が自らの署名の「海」を「風信帖」で「毎」と「水」を上下に分けて使っているのと同様である。現代人は正字と異体字と分けて考えがちであるが、古くは意識せずに使っていた。この偈語(げご)では2文字目の「一」が目に入ってくる。中国の宋時代の黄庭堅(1045~1105年)は力強くてしなやかな書風が特徴であるが、これに近似する字形である。また、「真」などは同じく宋時代の米芾(べいふつ)(1051~1107年)の軽妙な雰囲気も窺(うかが)える。

 ところで、筆者の宗峰妙超(1282~1337年)は大徳寺の開山として知られる禅僧である。播磨国に生まれ、はじめ書写山円教寺に入ったが、その後は鎌倉の万寿寺の高峰顕日(1241~1316年)の許(もと)で学んでいた。しかし、入宋して虚堂智愚の法嗣(はっす)となった南浦紹明(1235~1308年)が帰国後に上洛(じょうらく)すると参禅し、彼が鎌倉の建長寺に移った後も師に従った。おそらく、修禅とともに…

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