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書の美 重要文化財 法語 重厚で丁寧な筆致=島谷弘幸 - 毎日新聞

 藍を漉(す)き込んだ雲紙と素紙を継いだ紙に、金銀の切箔(きりはく)、砂子、野毛を用いて太い霞(かすみ)、細い霞が棚引くような形に装飾した美麗な料紙を用いている。こうした墨跡に、装飾料紙を用いるのは珍しい。「本地風光一々分明那/更須勉力々々何故末/後一句始到牢開而矣」と丁寧な筆致で書き進めており、重厚な書風を見せている。本文においては、上部と下部に濃く墨付きが残っている。あえて隣り合う場所での墨継ぎは異例なので、墨の薄い部分は伝世の内に墨が徐々に剥落していったのかもしれない。4行目からの「宗観禅尼袖紙来求/一語予未免書此葛藤/以塞其請」によって、「宗観禅尼」(未詳)に揮毫(きごう)を依頼されたのに対して、与えた法語であることが分かる。

 南浦紹明(なんぽじょうみょう)(1235~1308年)は、鎌倉時代に活躍した禅宗の僧侶である。「なんぽじょうみん」とも呼ぶ。駿河(静岡県)出身で、鎌倉の建長寺の蘭渓道隆のもとに参禅したのち、中国・宋に渡って虚堂智愚(きどうちぐ)(1185~1269年)のもとで学び、その法嗣(はっす)となった。帰国後、興徳寺、崇福寺などの九州の禅寺を歴住し、晩年の徳治2(1307)年には建長寺の13世住持となった…

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April 19, 2020 at 12:05AM
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