オルビスの挑戦:上
化粧品業界が注目する賞がある。国内最大級の美容情報サイト「@cosme(アットコスメ)」が消費者の口コミをもとに選ぶという「ベストコスメアワード」。昨年12月、ヘアケア製品「エッセンスインヘアミルク」(1320円)が、高級美容液などをおさえて総合大賞をとった。
数年単位で商品を刷新するのが一般的な業界で、2011年の発売当初から中身や容器のデザインはそのまま。ピンク色のボトルは「映える」デザインとはいえないものの、傷んだ髪を補修するとしてSNSで話題となり、この2年で売り上げは約9倍に伸びた。
販売するのは化粧品会社「オルビス」だ。1千~4千円程度の価格帯を中心にスキンケア商品を多く扱う。美容系のサイトや雑誌などが主催するこうした賞に名を連ねるようになったのは、ここ数年のことだ。
1984年にポーラグループのベンチャーとしてうまれたオルビスは、通販化粧品のパイオニアだ。フリーダイヤルを導入し、他社に先駆けてECサイトを開設。肌に必要な原料だけを取り入れた商品のシンプルさと手に届きやすい価格が消費者に受け入れられ、2000年代前半まで売り上げは右肩上がりだった。
だが、自然派をうたう化粧品が市場に増えると、成長が鈍化。アマゾンや楽天など巨大ECの台頭で苦戦し、2007年に売上高が500億円を超えたところで、勢いは止まった。
「自分は必要とされていないのでは」
売り上げを伸ばすため、値引…
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