テクノロジー見本市「CES 2024」の開催初日となる2024年1月9日、仏化粧品大手ロレアルのニコラ・イエロニムスCEOが登壇した。美容メーカーが、CESの基調講演として登場するのは初めてという。同社は約10年前からCESに参加し、デジタルと融合した美容機器を発表してきた。115年の歴史を振り返りながら、AI(人工知能)時代に生み出す新しい美の形を提示した。
なぜ化粧品メーカーのロレアルがデジタル展示会のCESで基調講演なのか。この疑問に答えるため、イエロニムス氏は同社の歴史を振り返った。20世紀初頭、ファッションとしての毛染めが流行したが、当時の染毛剤は副作用を持つものや、効果が薄いものも多かった。化学者のウージェンヌ・シュエレール氏が安全で効果の高い染毛剤を開発したことが1909年のロレアル起業につながる。
ロレアルは1909年の創業で115年の歴史を持つ
起源からして技術革新の精神が根付いているというわけだ。1930年代には有給休暇が広がったことによるバカンスブームに合わせてビーチで使う日焼け止めをいち早く開発した。その後も研究への投資を続け、1980年前後にヒトの皮膚を再構築した人工皮膚を開発している。「その技術のおかげで、35年前にいち早く動物実験を廃止することができた」とイエロニムス氏が話すと、会場から称賛の拍手が送られた。
現在では世界の拠点で4000人以上の研究者がアンチエイジングなどの製品開発に当たっている。「我々が世界でナンバーワンのビューティー企業であるとすれば、それは革新を止めなかったからだ」(イエロニムス氏)と説明した。
パーソナライズを実現した対話型AI
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