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善光寺鐘楼など4件、国有形文化財に指定へ - 中日新聞

善光寺鐘楼=長野市で

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 国の文化審議会は十九日、長野市の善光寺鐘楼(しょうろう)と善光寺仁王門、南牧村の旧尾張徳川家本邸主屋(おもや)(八ケ岳高原ヒュッテ)、塩尻市の島木赤彦寓居(ぐうきょ)の四件を国の登録有形文化財にするよう文部科学相に答申した。登録されれば、県内の登録有形文化財は五百五十八件(うち美術工芸品一件)となる。

 善光寺鐘楼は国宝善光寺本堂の近くにあり、一八五三(嘉永六)年に再建された。「南無阿弥陀仏」の六つの漢字が由来とされる六本の柱で支えられる。つるされる梵鐘(ぼんしょう)は一九九八年長野冬季五輪で開会を告げるために打ち鳴らされた。

善光寺仁王門=長野市で

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 過去数回、火災で焼失した善光寺仁王門は一九一八年に再建。正面側は幅約十三メートル、高さ約十四メートル、奥行き約七メートルで、屋根の銅板は再建百年に合わせてふき替えられた。両脇に、近代彫刻の巨匠、高村光雲と米原雲海の合作による一対の仁王像が配されている。

 八ケ岳高原ヒュッテは、尾張徳川家第十九代当主が三四年に東京・目白に本邸を建て、六八年の南牧村への移築後、ホテルになった。柱やはりを隠さず、装飾として生かしたハーフティンバー様式で造形の模範と評された。村では初めての登録有形文化財となる。

 (渡辺陽太郎)

旧尾張徳川家本邸主屋(八ケ岳高原ヒュッテ)=南牧村で(竹中工務店提供)

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◆塩尻の島木赤彦寓居、街道の景観に寄与

 島木赤彦寓居(ぐうきょ)は木造平屋の四十二平方メートル。太田家住宅の東側に突き出した「角屋(つのや)」と呼ばれる部分で、八畳の座敷がしつらえられている。北側には特別な客人を迎える際の玄関となる「式台」がある。

 明治・大正期に活躍したアララギ派の歌人島木が、広丘村広丘尋常高等小学校(現塩尻市広丘小)に校長として赴任した一九〇九(明治四十二)年三月から二年間、単身で下宿した。島木の関連施設で善光寺街道の景観に寄与している点などが評価された。

善光寺街道沿いに建つ島木赤彦寓居=塩尻市で

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 建築は太田家住宅が建てられた明治前期とされる。住宅は昭和三十年代に建て替えられたが、角屋は主屋と分離して残された。屋根の東西両端に「雀(すずめ)踊り」と呼ばれる棟飾りを載せ、全体を本棟造り風に仕上げている。地元では太田家の屋号で「牛屋」と呼ばれる。

 所有する太田寿美さん(91)は「大切に残してきたので登録は本当にうれしい。今後も建物を後世に引き継いでいきたい。短歌愛好者らにも見てもらえるように考えたい」と話した。

 (一ノ瀬千広)

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March 20, 2020 at 03:06AM
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