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人気を博した「白神山地ワイン」復活 化粧品会社、秋田・藤里で醸造 - 毎日新聞 - 毎日新聞

復活した「白神山地ワイン」=2022年6月1日、田村彦志撮影 拡大
復活した「白神山地ワイン」=2022年6月1日、田村彦志撮影

 国の「白神山地ワイン特区」に認定されている秋田県藤里町で「白神山地ワイン」(赤)が復活し、1日に同町でお披露目会があった。ワインの表示基準が2018年10月に改正され、町内に醸造施設がないため一時は「白神山地」の名称表示に赤信号がともったが、町内に研究施設を持つ化粧品会社がワイナリーを併設して醸造に乗り出し、晴れて「白神山地」を冠するワインができた。【田村彦志】

 改正された「果実酒等の製法品質表示基準」は、名称表示に地名を使用する場合は地名の範囲内に収穫地と製造地があることと定める。藤里町は従来、町で栽培するヤマ・ソービニオン(山ぶどうとカベルネ・ソーヴィニヨンの交配種)を原料にした独自のワインを企画し、山形県鶴岡市の「月山ワイン山ぶどう研究所」に醸造を委託。17年までの5年間で約3万本が消費される人気ワインだったという。

 ところが改正に伴い、自前の醸造施設がない藤里町は「白神山地」の名称を表示できない事態になった。町は地元での醸造を目指して国に特区申請し、19年3月に「白神山地ワイン特区」に認定。酒類製造免許の要件が製造能力面などで大幅に緩和された。

 こうした動きに賛同したのが、同町でヤマ・ソービニオンを活用したブドウ由来の化粧品原料の抽出・発酵技術の研究に取り組んでいた化粧品大手「アルビオン」(本社・東京都、小林章一社長)だ。ブドウ果汁の利活用で県外の酒造メーカーにワインの製造を委託していたが、自前のワイナリーを整備し、21年6月に「白神山地ワイン」の醸造を始めた。

関係者にお披露目されたアルビオン白神研究所に併設されたワイナリー=秋田県藤里町で2022年6月1日、田村彦志撮影 拡大
関係者にお披露目されたアルビオン白神研究所に併設されたワイナリー=秋田県藤里町で2022年6月1日、田村彦志撮影

 お披露目会には県や町関係者ら約30人が出席し、小林社長は「地域貢献によって新たな白神山地ワインが生まれ、本当にうれしい」とあいさつ。佐々木文明町長も「白神山地のネームバリューが使えなくなる事態に陥り、不安な状況だったが、(会社と町の)双方の思いが白神山地ワインの復活につながった」と喜んだ。

 1本(750ミリリットル入り)税込み2200円で、町内の酒類販売店で取り扱う。問い合わせは、藤里町酒類販売者協会(0185・79・2008)

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