[ロンドン/ミラノ/フランクフルト/ニューヨーク 1日 ロイター] - 中国が厳格な新型コロナウイルス規制を解除して以来、欧米の主要消費財・高級品メーカーは化粧品からコンドームまで、あらゆるモノの売り上げが中国で伸びている。
中国国家統計局が1日発表した2月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は52.6と1月の50.1から予想以上に上昇し、2012年4月以来の高水準を記録した。
同日、レキット・ベンキーザー、バイヤスドルフ、モンクレールからは前向きなコメントが相次いだ。
スキンケア製品「ニベア」を手掛けるバイヤスドルフのビンセント・ワーネリー最高経営責任者(CEO)は、アナリスト向けブリーフィングで「昨年12月の規制解除によって取引がなお大きく影響されており、非常に不安定な1月の後、2月からリテール販売が明らかに好転している」と説明。「中国はオンラインだけでなく、実店舗でも成長を取り戻している」と述べた。
また、中国からの観光客は近隣のマカオ、香港、台湾、そして日本での売り上げに貢献しているという。
米国の歯磨き粉メーカー、コルゲート・パルモリーブの幹部らは先週の業界会議で、中国では今後数カ月で大幅な改善が見込まれると述べた。
中国が2番目に大きな市場となっているプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)の幹部は同会議で、自社の高級スキンケア製品「SK-II」を注意深く観察していると語った。
鎮痛剤「ニューロフェン」などを生産するレキット・ベンキーザーのニカンドロ・デュランテ暫定CEOは、コンドーム「デュレックス」などを手がける部門が「中国で好調になることは間違いない」と話した。
中国で400近くの小売・卸売店舗を運営するウォルマートの幹部は先週、「予想通りに多くの人々が店舗に戻っているほか、イベントを祝いたがっている様子が見受けられる」と述べた。
<値上げも影響なし>
高級ブランドは中国の消費者がパンデミック(世界的大流行)中に積み上げた貯蓄に期待。バッグ「コーチ」を手掛けるタペストリーのスコット・ロー最高財務責任者(CFO)は先月、「大中華圏で大きなトレンドの変化を目にしている」と語り、ラルフ・ローレンの幹部らは実店舗での販売が急増していると明らかにした。
高級衣料品を扱うモンクレールの最高マーケティング・執行責任者、ロベルト・エッグス氏は今週、アナリスト向け電話会見で、1月の春節(旧正月)休暇前後に中国で2桁売上増を達成したと表明。「春節の2週間前と1週間後の結果をいつも確認するが、その影響は実にポジティブだ」と語った。
同社は冬季シーズン開始時に10%の値上げを行ったが、需要に悪影響はなかったという。
(Richa Naidu記者、Elisa Anzolin記者、Christoph Steitz記者、Jessica DiNapoli記者、Jan Schwartz記者、Siddharth Cavale記者、Aishwarya Venugopal記者)
from "化粧品" - Google ニュース https://ift.tt/7uQ3R1Y
via IFTTT
Bagikan Berita Ini
0 Response to "アングル:コンドームから化粧品まで、中国経済再開で欧米メーカーに恩恵 - ロイター (Reuters Japan)"
Post a Comment