化粧品からクレヨン再生大日本印刷、入院中の子どもにプレゼント - au Webポータル

塗り絵などをプレゼントされて大喜びの女児ら＝東京都府中市の榊原記念病院で2023年12月21日、沢田石洋史撮影

　DNP大日本印刷（東京都新宿区）は21日、榊原記念病院（府中市）の小児病棟（33床）で開かれたクリスマス会で、入院している子どもたちにオリジナルのクレヨンと塗り絵をプレゼントした。

　同社は病院でクリスマスを過ごす子どもらを支援するチャリティーイベント「グレートサンタラン」に2018年から協賛しており、この日は同イベントで訪れた学生ボランティアに合流。学生が用意したおもちゃなどと一緒に贈り、子どもたちと交流した。

　社員から使わなくなった化粧品を募集すると約90キロ分集まり、250本のクレヨンに再生させたという。塗り絵は計4000冊用意。同病院をはじめ東京、大阪の計14病院に届ける。さまざまな事業を通じ芸術・文化活動を支えてきた企業として「病気に向き合う子どもたちの時間が、より好奇心や創造力あふれる楽しいものになってほしい」との思いを込め、この贈り物を初めて企画した。

　クリスマス会に参加した幼稚園の女児（6）＝江東区＝はこの日が入院初日。華やいだ雰囲気の中、プレゼントをもらって笑顔を見せた。父親は「娘は塗り絵が大好き。病院のことを少し怖がっていましたが、ハッピーな気持ちになれた」。同社コーポレートコミュニケーション本部の桑原彩巴（さえ）さんは「社員と共につくりあげたプレゼントが、子どもたちの笑顔につながったのがうれしい」と話した。【沢田石洋史】

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