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能面など12枚、17年ぶり集合 長浜曳山祭、2博物館で特別展 - 中日新聞

彦根藩から山組に贈られた能面=長浜市公園町の長浜城歴史博物館で

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 長浜市の春の風物詩「長浜曳山(ひきやま)祭」の貴重な資料を集めた特別展が、長浜市の長浜城歴史博物館と市曳山博物館で開かれている。四月に予定されていた「全国・山・鉾(ほこ)・屋台保存連合会総会長浜大会」に合わせた企画で、大会は新型コロナウイルス感染症の影響で中止になったが、全国の祭り関係者の来場を見据えた展示は見応えたっぷりだ。五月十日まで。

 長浜曳山祭は四百年以上の歴史があり、国連教育科学文化機関(ユネスコ)無形文化遺産でもある。展示品は一部の入れ替えを含め計百十八件をそろえた。

 長浜城では八十一件を展示。子ども歌舞伎が演じられる曳山十二基には、江戸後期に彦根藩から贈られた能などの面があり、四月二十日から会期末まで、十七年ぶりに十二枚が一堂に会す。

 一八二五(文政八)年、前彦根藩主の井伊直中(なおなか)の還暦祝いで演舞した際に贈られたもので、多くの曳山の名称は、この時に直中に聞かれて命名したとの逸話が残っている。面は祭でも箱に入ったままで、山組の関係者であっても見る機会は少ないという。

曳山内部に置かれている楽屋襖。左が狩野永岳の作品=長浜市公園町の長浜城歴史博物館で

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 普段は曳山の内部にあり、見ることができない楽屋襖(ふすま)も二点展示。いずれも金地に彩色した豪華な作りで、特に鳳凰山の襖は京都で活躍した江戸後期の絵師・狩野永岳の作。当時の町衆の財力がうかがえる。江戸後期の子ども役者を格付けしたとみられる相撲番付風の表など、当時の熱気が伝わる品もある。

 市曳山博物館では三十七件を展示。江戸初期のベルギー製タペストリーを使った翁山(おきなざん)の見送幕(国重要文化財)と、そっくりに再現した現役の見送幕とを初めて同時に展示し、精巧な複製技術を確認することができる。しゃぎりを五線譜に書き起こすことで、習得を飛躍的にたやすくした譜面など、祭の継承への努力が垣間見える展示もある。

 長浜城は四月二十五日、曳山博物館は同二十六日に展示説明会を開く。入館料は長浜城が大人四百十円、小中学生二百円、市曳山博物館が大人六百円、小中学生三百円。大人は四百枚限定で特典付き七百八十円の両館共通券もある。(問)長浜城=0749(63)4611

 (川添智史)

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March 23, 2020 at 03:09AM
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